

K1方式の導入により上級者の分散化が顕著に見られたDCC4ヴァンパイアハンター部門。
台風の目となる「TKO/サスカッチ」を中心にトーナメントが作られていった。

今回DCC初参戦となる岡山レイレイこと「YA/レイレイ」。全盛期の「ウメハラ/パイロン」にレイレイで対抗したというレジェンドプレイヤーに否が応でも注目が集まる中、ストlll3rdクーペレーションカップを14連勝で優勝した大注目のバーサス勢「やっくん/オルバス」が飛び込んだAブロック。2人の直接対決を制したのは「YA」。ハンター勢の意地を見せAブロックを勝ち上がる。

予選獲得者が最後にトーナメントの両脇に入るというルールの中、「自分の横には入らないだろう」とシード枠を選択したDCC1覇者「ハラモリ/モリガン」に、そんな楽はさせじと「ひみぃ/パイロン」が入ったBブロック。キャラ的に辛い戦いとなったが「ハラモリ」がキャラ差を跳ね返す立ち回りを見せ見事勝利。ブロック決勝は岡山勢「数珠の人/フォボス」を倒し勝ち上がった「やましん/デミトリ」。セイヴァー勢ながら老獪な立ち回りを見せる「やましん」だったが、優勝経験者「ハラモリ」の壁は厚い。Bブロックを制したのは「ハラモリ」となった。

Cブロックは大阪予選通過者「柏木/ビシャモン」が最後にシード枠を選択する形でトーナメントが形成された。1回戦「ほえ/レイレイ」、2回戦「イヅミ/アナカリス」と大幅有利と見られる組み合わせのなか精細を欠きやや不安な立ち上がりとなる。ブロック決勝で向かうは「クライフ/ドノヴァン」。圧倒的ビシャモン有利の組み合わせの中、要所でESGCを決めて番狂わせあるかに見えたが「柏木」が底力を見せて勝利。DCC初優勝に向けて1歩近づく。

古豪秋葉HEYの黒パイロンこと「ティンカ/パイロン」と今大会の超目玉超新星「あきた/モリガン」の対決となったDブロック。ブランクを抱えるも「ハラモリ」相手に煮詰めたモリガン戦だけは負けられない「ティンカ」と、かつてのハンター界の支えた古豪を倒し一気に勝ち上がりたい「あきた」。両者の意地のぶつかり合いを制したのは「ティンカ」。超新星Dブロック決勝で散る!

大阪遠征勢「べがっち/ガロン」、ビッキーズ時代のレジェンド「チャンプ」こと「みや/フェリシア」、ビクトル職人「コウサギ/ビクトル」、今大会4強「川村/パイロン」、柏ハンター勢「ドンボル/ザベル」とタレント揃いとなったEブロック。ブロック決勝に勝ち上がったのは今大会4強「川村」とレジェンド「みや」。キャラ的にもパイロン有利とみられたが早々と1本を取られ、2本目も大幅な体力リードを許す展開。4強の一角が崩れるかに見えたがチェーン吹き飛びからの攻めを読み勝ち見事逆転勝利を収めた「川村」Eブロックを通過した。

やる気勢「うしぴー/モリガン」と岡山の暴れん坊「らっぱ/オルバス」の組み合わせから始まったFブロック。東京ミカドやる気勢が負ける波乱が起こるも、同じく東京ミカドやる気勢「まるさ/フェリシア」が立ちはだかり「まるさ」がブロック決勝に進む。決勝で待ち受けるは四国勢東京在住組「JONI/ビシャモン」。初優勝を狙う「まるさ」がここで負けられないとキャラ差を跳ね除け決勝トーナメントの進む。

Gブロックは東京予選通過の「TKO/サスカッチ」がシード枠に入り、岡山勢「たべ/オルバス」に勝ち決勝ブロックに進む。反対側から勝ち上がったのはセイヴァー勢ながらハンター勢顔負けの技術を見せる「修/モリガン」。新規バーサス勢「海/オルバス」を倒した勢いで番狂わせを起こしたい所だったが「TKO」が落ち着いた立ち回りで勝利。前評判通りの安定感を見せた「TKO」がGブロックを勝ち上がる。

ラストHブロック。注目はストlll3rd界の風雲児「MOV/フォボス」だったが、初戦の相手はセイヴァー勢「さかもと/ビシャモン」。フォボスの鬼門となる組み合わせはやはり厳しかったか、残念ながら握り殺されて敗退となった。準決勝で「さかもと/ビシャモン」を破った名古屋団体全国をウメハラと共に勝ち抜いたレジェンド「コイデ/ザベル」。決勝戦は「t2ya/ザベル」との同キャラ戦を制し決勝トーナメント最後の席に座る。

- 第1試合:「YA/レイレイ」vs「ハラモリ/モリガン」
前夜祭でも見られたこの組み合わせ。前日に勝ったのは「
ハラモリ/モリガン」だったが徐々にブランクを埋めエンジンを暖めて行く「
YA/レイレイ」。1ラウンド目は「ハラモリ/モリガン」に取られるも2ラウンド目は脅威の「小足>天雷」を立て続けに見せ奪い返す。イーブンで迎えた3ラウンド目はゲージ有利の「
ハラモリ」が押し切りベスト4一番乗りを決めた。
- 第2試合:「柏木/ビシャモン」vs「ティンカ/パイロン」
柏ハンター勢対決。15年前から共にハンターで競い合っただけにお互いの手口は知り尽くしている組み合わせとなる。1ラウンド目を「
ティンカ/パイロン」がビシャモンを寄せ付けない立ち回りで取ると、2ラウンド目からは「
柏木/ビシャモン」が得意の撥ね刃と鬼首を交えたラッシュを見せ「
柏木」がベスト4進出を決める。
- 第3試合:「川村/パイロン」vs「まるさ/フェリシア」
これまで優勝候補ながらも不甲斐無い結果に終わり続けた「
川村/パイロン」に対し、2大会連続でファイナリストとなっている「ま
るさ/フェリシア」。どちらも負けられない戦い。道中ミスの目立つ「
川村」だったが、1ラウンドのトドメのチェーンをまたもや痛恨のミス。ここから逆転でラウンド取られると、このミスを取り戻せず「
まるさ」が勝利。3大会連続での準決勝進出を決める。
- 第4試合:「TKO/サスカッチ」vs「コイデ/ザベル」
稼動当時からの古参対決。1ラウンド目の接戦を制したのは「
TKO/サスカッチ」だが「
コイデ/ザベル」も2ラウンド目はレバー入れ中Pの丁寧な牽制からスカルティングの奇襲を交えラウンドを取り返す。最終ラウンドは現役勢として負けられない「
TKO」が的確にダッシュ大Pを決め始め激戦を制す。

- 第1試合:「ハラモリ/モリガン」vs「柏木/ビシャモン」
初優勝に向かう「
柏木/ビシャモン」にとって過去のDCCで2戦2敗と苦杯を舐め続けている「
ハラモリ/モリガン」が立ちはだかる。3度目の正直としたい「
柏木」は積極的にダッシュ投げを絡めた果敢な攻めを展開し1ランド目をもぎ取るも、やや油断をみせ2ラウンド目は「
ハラモリ」に取り返され、3ラウンド目もペースをつかめず「
ハラモリ」の勝利。2度あることは3度あった。「
ハラモリ」が決勝に駒を進める。
- 第2試合:「まるさ/フェリシア」vs「TKO/サスカッチ」
DCC3の決勝戦と同じ組み合わせとなり、前回の雪辱をはらしたい「
まるさ/フェリシア」。1ラウンド目は圧倒的な攻撃力差を跳ね除け体力リードを奪うが、止めの投げを投げ無敵小足で割り込まれ逆転で取られると、これで一気にペースを掴んだ「
KO/サスカッチ」が決勝進出を決める。

- 3位決定戦:「柏木/ビシャモン」vs「まるさ/フェリシア」
秋葉HEY時代からハンター界を支えてきた両者の対決となった3位決定戦。DCC初の入賞を目指し怒涛の攻めを展開する「柏木/ビシャモン」に対し、やや集中力を欠いたかに見えた「まるさ/フェリシア」。開幕から強気の攻めを見せた「柏木」が勝利し3位入賞を飾る。

- 決勝戦:「ハラモリ/モリガン」vs「TKO/サスカッチ」
DCC1覇者vsDCC3覇者の対決となったDCC4ハンター部門決勝戦。どちらが勝っても2度目の優勝となる。立ち上がりから要所でESビックタワーでの対空を見せペースを握る「
TKO/サスカッチ」が1ラウンド目を先取。取り返しにかかる「
ハラモリ/モリガン」のラッシュを的確に止めて行き「TKO/サスカッチ」はリードを広げていく。最後まで冷静さを失わなかった「
TKO」がそのまま2ラウンド目も連取。DCC4ヴァンパイアハンター部門は「
TKO」が初の連覇を成し遂げた!

4回目を迎えたDCCハンター部門は「TKO/サスカッチ」の連覇となったわけだが、終わってみれば新宿ミカドの定例大会の実績者が上位に食い込む形になった。ベスト4の面子はミカド大会で複数回優勝経験があり、大会での実績がやはりDCCでの結果に繋がるようだ。ただそれ以上に注目すべきは、今までも着々とレベルの上昇を見せていたが、今回は最も上昇幅が大きかった事であろう。「あきた/モリガン」といった優勝候補レベルの新星や「やっくん/オルバス」といった西日暮里バーサス勢の台頭、「コイデ/ザベル」「YA/レイレイ」といった古参プレイヤーの参加などもあり、今までの大会では見られなかった面子での好試合が続出していた。
前大会後にも書いた、仮に「ウメハラ」が参加していたらどうなっていたか?今回の参加メンバーを見る限り、優勝争いに絡んでは来ただろうが、カナリ厳しい戦いになったのではないだろうか。来年さらにレベルの上昇を見せ、「ウメハラ」の参加があれば相当なハイレベルの大会が期待できるように思う。ネット関連での攻略等、まだまだ環境面で不足している部分はあるものの、徐々にだが広がりを見せているヴァンパイアハンター界。新宿セガで新規勢を対象にフリープレイイベントやネット攻略の普及、更にはネット対戦などの新たな活動も見え始めている。来年は節目となる5回目となるわけだが、再び過去最高と言えるレベルの大会であることを期待したい。
text by K (2009.11.28)