

今年もなんだかんだで優勝候補は「柏木/ビシャモン」。昨年のDCC4以降の大会にはあまり姿を見せなかったが、久々の参加となった大阪予選はしっかり勝ち取り、野試合では恐らく最も安定した勝率を見せている。キャラ的に穴がないのも強みだ。続くは「TKO/サスカッチ」。DCC4以降メインキャラで出た大会では破竹の10連勝。圧倒的強さを見せたが、やはり上位勢同士の対戦では相性がやや辛いキャラが多いのが厳しいところだが、何か秘策をありというところを期待したい。
対抗は「ハラモリ/モリガン」「あきた/モリガン」の両モリガン使い。「ハラモリ/モリガン」は優勝候補と言っても差し支えないが、直近の大会でやや精細を欠いてるのが不安。野試合では優勝候補2名に匹敵する勝率を挙げており、3強といっても差し支えない。本番までの調整が鍵を握る。また、3強に食い込む可能性があるとすれば超新星「あきた/モリガン」だ。上位陣との直接対決では5分近い戦いを見せているが、やはり昨年の敗戦同様キャラ対策に不安が残る。
DCC5は「3強+1」といった様相を見せているが、この上位陣に対抗できる筆頭は、やはり「川村/不明」。DCC4から殆ど姿を見せないが、直前の大会でフラリと現れフォボスで見事優勝。キャラ相性の激しい上位陣対策としてオルバス・パイロンも使えるため、彼のキャラ選択には要注意だ。続いてはDCCで毎年安定した成績を残している「まるさ/フェリシア」。今年も安定した戦いぶりが期待できるが、いかんせん上位陣との相性の悪さが目立つ。地方勢の星は「コイデ/ザベル」。対戦環境が無いだけに調整不足はあるだろうが、そこはかつての名古屋全国優勝チームのメンバー。関東にいない現役ザベルという点もあり、何かが起こせる可能性は充分にある。そしてHEYの黒パイロンこと「ティンカ/パイロン」。上位勢とはカナリ対戦をこなした過去があるだけに、人読みがハマれば例年以上も成績残してもおかしく無い。
「うしぴー/モリガン」、「ヨシユキ/サスカッチ」、「マサ/ドノヴァン」といった東京現役勢は例年DCCでやや力を発揮出来ていない感もあり今年こそはという思いも強いはず。遠征勢のレイレイ職人「たに/レイレイ」もDCCでは見せ場を作ってきた実績があるだけに今年も要注目。また、他にも最近成長株の「北村/ガロン」や西日暮里バーサス勢の「イズミ/アナカリス」など、昨年よりも確実に力を付けているプレイヤーは数多い。
例年同様上位陣の壁は厚いように思われるが、シングル1発勝負ではかなり波乱が起こりやすいゲーム性だけに、熱い戦いのドラマを期待したい。

優勝候補は層が厚い関東勢、中でも、連覇を目指す「DD/サスカッチ」、さらに上の4連覇がかかる「ナス/サスカッチ」、返り咲きを狙う絶対王者「コショー/バレッタ」、やり込み全一「Kaji/リリス」、殺戮マシン「サカイ/ザベル」のいわゆる“関東5強”になるだろう。さらに絞るとなると、定期大会では「コショー/バレッタ」が圧倒的勝率を誇っている。が、野試合では「サカイ/ザベル」が他4人を惨殺している場面をよく見るだけに最有力か。体力が少なく精密な操作が求められるザベルだけにプレッシャーに打ち勝てるのかどうかがカギになりそう。他にも「Buzz/ガロン」「さかもと/Q-bee」「オガワ/ザベル」「T2ya/ザベル」といった2番手グループ、中堅層の面々にも決してノーチャンスではなく、大会一発勝負ならではのアップセットは十分にあり得る。
対する地方勢も負けず劣らずのタレント揃いだ。まずは「始末屋/ジェダ」「大内/ジェダ」の東北2大ジェダを筆頭とする東北勢。とくにコミュニティ人数は少ないながらもひたすら動画を見て研究しているという山形勢は、その人読みネタが爆発すれば普段の勝率などはまったく意味を成さない、非常に怖い存在だ。また関西の定期大会で成績を残している「だら/デミトリ」「俺こん/フェリシア」「bow/オルバス」もいい加減関東勢の連勝をストップさせたいはず。とくに「俺こん/フェリシア」は今年7月に開催された名古屋物語の前夜祭シングル大会で、東西の名立たる面子を破って優勝しており、対抗の一番手と言える。
なお、九州から脅威の人間性能を誇る「パンピーナ/Q-bee」参戦のウワサもあり、実現すれば今年も旋風を巻き起こすのは必至。最後に、関西予選を通過した「アズワン/デミトリ」をはじめとした東海勢も着実に力を付けてきている。近年、格ゲー界の中心となりつつなる名古屋パワーがセイヴァーをも制するかもしれない。
弱キャラのスペシャリスト「オボロ/ビクトル」や「地球/アナカリス」の動向にもぜひ注目してもらいたい。また、特にこの1年でひとつ大きな壁を乗り越えた感がある「ナカニシ/ビシャモン」は定例大会で目覚しい活躍を見せており、もし優勝するとなるとゲーメスト杯以来、13年ぶりにビシャモンが頂点に返り咲くことになる。
今年は2004年に開催された闘劇以来、6年ぶりのシングルの頂点を決める本大会。シングルだけにキャラ相性が出やすいが、これはもう当日の組み合わせ次第。つまり、誰にでもチャンスはあり、誰が勝っても不思議ではない。果たして今年はどんな結末が待っているのだろうか?
text by K&S (2010.10.05)