コラム:Column

DCC5:セイヴァー総括

ヴァンパイアセイヴァー部門:総括

DCC5
例年のチーム戦ではなく初のシングル1DAYトーナメントで行われたDCC5ヴァンパイアセイヴァー部門。
闘劇2004から6年振りとなるシングル戦は古豪、新参、ダークホースが入り乱れる激しい展開となった。1年に一度の祭典にして、真の最強を決めるトーナメントが遂に幕を開ける!

Aブロック

DCC5開幕戦はイキナリの「サカイ/ザベル」から始まり、2回戦は「Kaji/リリス」との試合となり目が離せない展開に!空中吹き飛び後の低空ダッシュ攻撃がすべて詐欺飛びの「サカイ」に対し、「Kaji」は中々自分のターンに出来ず体力差が広がる。絶対絶命かと思われたが、「サカイ」のDF暴発に「Kaji」がしっかり反撃を入れ、流れを掴む。最終ラウンド、攻め続ける「Kaji」のプレッシャーから、ずらしルミナスがヒットし逆転!最後もずらしルミナスが決まり「Kaji」の勝利となった。試合を決めた瞬間「最強はてめえじゃねえ!」と「Kaji」が吼え、会場は興奮のるつぼとなった。そしてAブロック決勝は反対側から勝ちあがってきた「ナカニシ/ビシャモン」。屈中Pからの牽制を中心に試合を組み立てる「ナカニシ」に「Kaji」が近寄れず、終始「ナカニシ」が優勢な展開となる。しかし、ワンチャンスをものにした「Kaji」が昇りJ攻撃から一気にダメージを取る。試合はもつれにもつれ、息詰まる攻防の連続となったが最後に立っていたのは「ナカニシ」だった。こうして、大会屈指のデスブロックを制したのは「ナカニシ」となる。

Bブロック

Bブロックの注目は「地球/アナカリス」と「笹塚/レイレイ」の2人の職人だろう。まず「地球」は「サガ/サスカッチ」と対戦。先にリードを奪われたものの、空中ガードと絶妙な割り込みでじわじわと追い付く「地球」。しかし最後はサスカッチの攻めを守りきれず早々に地球が散る。対する「笹塚」は「ハラモリ/サスカッチ」・「ティンカ/Q-Bee」のハンター勢を退け、「サガ」との決定戦に望む。旋風舞を駆使したトリッキーな攻めと的確な天雷破で「サガ」の動きを封じ、Bブロックを抜けたのは職人「笹塚」。

Cブロック

古豪「オボロ/ビクトル」、闘劇後プレイヤー「パンピーナ/Q-Bee」・「こめまる/ザベル」が要注目プレイヤーだったが、「こめまる」の動きが固く「まの/リリス」に敗れる。2回戦で早くも「オボロ」vs「パンピーナ」の試合に。クジ引きの際、「DD/サスカッチ」と「パンピーナ」のブロックの2択を迫られこちらを選択した「オボロ」だったが…「パンピーナ」の鬼のような攻めに一気にやられてしまう。悉く置き技が潰されたのが敗因か。ブロック決勝は「まの」を破って上がってきた「海の子/オルバス」と「パンピーナ」の一戦。ここでも「パンピーナ」の前へ出るスタイルに「海の子」が飲み込まれ「パンピーナ」がベスト16へ駆け抜けた。

Dブロック

Dブロック有力候補の「灰色/オルバス」が「きむ/リリス」に1回戦で破れ、波乱が起こるかと思われたDブロック。「デカ/レイレイ」を的確な空対空とESビーストで破った「KEN/ガロン」が「きむ」とブロック決勝で当たる。ESビーストのヒット確認・前方起き上がりに対するめくりからのチェーンモーメントと、魅せつつも終始冷静な試合運びを見せた「KEN」が雄叫びと共にDブロック進出を決めた。

Eブロック

DCC2・DCC3・DCC4と3連覇の「ナス/サスカッチ」が前評判通り抜けると思われたが、そこに立ち塞がったのは「えご/レイレイ」。要所要所の捌き方とイレッパを許さない攻めでまず先取したのは「えご」。「ナス」も負けじと取り返すが刻みからの天雷破でダメージを取り、空中ガードで切り替えしていく「えご」。あと1発という所まで「ナス」も追い詰めロングダッシュ中Pを選択するが「えご」が取った行動は読みきった屈強K!これが刺さり「えご」が劇的な勝利。一際大きい歓声が会場に響いた。

Fブロック

関東勢が目立つFブロック。一線から退いたとは思えない動きで「カメ/ビクトル」を圧倒した「修/ビシャモン」だったが、「Buzz/ガロン」の徹底した中距離戦に破れてしまう。ブロック決勝はシニアの星「さかもと/Q-Bee」と「Buzz」の対決。ここでは「さかもと」が空中ガードを上手く使いガロンのターンにさせない立ち回りを見せ、チャンスを活かした2択を通し「さかもと」が勝利。

Gブロック

ハンター勢だがセイヴァーの実力も確かな「TKO/サスカッチ」と、久々の登場となる「やまかわ/ザベル」がベスト16の椅子を賭けて争った。ここでは「TKO」の防御テクニックとイレッパ防止の攻めがハマリ、有利に進める。「やまかわ」もチャンスはあったもののブランクによるミスが目立ち、決定打が奪えずここで散ることになる。Gブロックは「TKO」が抜けた。

Hブロック

Hブロック注目は「アール/ガロン」・「始末屋/ジェダ」・「しょう/オルバス」。まずはいい勝ち方で1回戦を突破した「アール」と、この日初の試合となる「始末屋」の試合。序盤優勢に進めたのは「始末屋」だったが、ここから「アール」が投げとESビーストを駆使し体力差を詰め、止めのESビーストがヒット。「始末屋」終了か思われたが痛恨の拾いミス!その後、「始末屋」が起き攻めの択を通し、なんとか勝利。そして反対側からしっかり上がってきた「しょう」と「始末屋」の決定戦。固さが取れた「始末屋」が試合を作り圧倒的有利状況を作る。「しょう」もただではやられず地道にダメージを奪っていくが…最後は「始末屋」の喰らい投げが決まり「始末屋」がHブロック突破。

Iブロック

Iブロックでは「コショー/バレッタ」の登場。対するは「おらQ/Q-Bee」・「ヨシユキ/サスカッチ」・「らんてぃ/ビシャモン」だったが…、「コショー」の空中戦と攻守の切り替えがさすがの一言。貫禄の立ち回りを見せつけ、「コショー」が一気に抜けた。

Jブロック

関西の雄「bow/オルバス」・東北の雄「大内ジェダ/ジェダ」の決定戦となったJブロック。まずは「bow」が自信のあるフェリシア戦を制し「Cat-K/フェリシア」を下す。対する「大内ジェダ」も勝率の高いジェダ同キャラ戦となり「ほえ/ジェダ」を倒してきた。しかし最初にラウンドを取ったのは「bow」。このまま守りきられて終わるかと思ったが、「大内ジェダ」は全くひよらない。きっちりと攻めを通し、星をイーブンに戻す。その後、両者一進一退の攻防を見せたが、最後は「大内ジェダ」の読みきったESネロ:ファティカが決まりガッツポーズ。「大内ジェダ」Jブロック突破!

Kブロック

関西最強新規「ねぎとろ/サスカッチ」が注目のブロックだったが、新潟からの刺客「日野/ガロン」の猛攻により1回戦で「ねぎとろ」が散る。対して上がってきたのは、前日の前夜祭配信を観てやる気になり参加してきた「メガネ/デミトリ」。「メガネ」vs「日野」の試合は「日野」が「ねぎとろ」を倒した勢いのまま突き抜けるかと思われたが、そこは「メガネ」。自分の立ち回りを崩さず、しっかりと択を通し「メガネ」が勝ち抜いた。

Lブロック

登場するのは去年のDCCで敗れた「T2ya/ザベル」へのリベンジに燃える「くま/サスカッチ」。「くま」はしっかりとリベンジを達成し流れを掴む事に成功。注目の新規勢「ヒサシ/レイレイ」を破った「さい/デミトリ」も倒し、「たかはし/ガロン」との決定戦へ。お互いキャラの強みを活かしダメージを取る接戦に会場の緊張感も増していく。「たかはし」の投げが決まり終了かと思われたが「くま」はDFできっちり回避!その後、勝負をかけた「たかはし」の空中ESビーストを空中で捌く「くま」。そして吹き飛びからの攻めを通した「くま」の勝利となった。

Mブロック

強キャラがいない特殊なブロックとなったMブロック。この中でひときわやり込みを見せたのが「マダム/モリガン」。特に決定戦となった「19sai/ビクトル」戦は普段「オボロ」とやっているためか光るものを見せた。「19sai」もチャンスはあったもののミスが目立ったか、「マダム」がチェーンダクネスで決めベスト16進出。

Nブロック

注目は「俺こん/フェリシア」。決定戦は「たけ/リリス」との対戦になったが「俺こん」が5秒で一本先取。その後「たけ」も攻勢に転じるがガンガードの「俺こん」。何度投げられてもAGを入れず、「たけ」はダメージがなかなか取れない。「俺こん」はチャンスを物にし体力差を広げていき体力リードのままカウンターからKO!「俺こん」磐石の仕上がりでNブロック突破。

Oブロック

Mr.DCCこと「オガワ/ザベル」・DCC4で2位の「だら/デミトリ」のどちらかが上がると思われたOブロックだったが驚くべき結果となった。「オガワ」が爆発した「サス兄/サスカッチ」に敗れ、「だら」も「青汁/ザベル」に敗れざわつきと歓声に包まれる会場。決定戦は「サス兄」vs「青汁」。関東勢の声援を受け「サス兄」が一本先取。盟友「さかもと」の激も飛ぶ中、体力差がついていくが「青汁」は冷静だった。久しぶりとは思えない不能精度で「サス兄」の体力を一気に奪っていく。接戦の中、最後に刺さったのが「青汁」の虫ドリル。「青汁」が混戦を制した。

Pブロック

予選ブロックラストはDCC4の覇者「DD/サスカッチ」と「アズワン/デミトリ」がいるブロック。2回戦で両者が対決することとなったが「DD」の攻めが通り続け先取は「DD」。「アズワン」も少しずつダメージを奪いラウンドは取ったものの、勢いに乗らせる前に「DD」がショートダッシュ中Kの刺し込みからのバンバンチンが決まり試合を制す。決定戦は「DD」vs「MAB/ガロン」序盤は「DD」が体力を奪っていく展開となったが「MAB」もすかさず取り返す。最終ラウンド、歩いて距離を詰める「DD」に対しMABはESビーストを合わせこれがヒットし逆転。端攻めから一気に倒しに行ったがコマ投げが屈強Kに化けてしまう。九死に一生を得た「DD」、端から脱出し最後はずらしチェーンでなんとか勝利。Pブロックは「DD」が辛くも抜けた。

ベスト16

決勝リーグとなる総当りの3つ巴戦への切符をかけた高レベルな試合が繰り広げられた。
  • 第1試合:「ナカニシ/ビシャモン」vs「笹塚/レイレイ」
試合は終始「ナカニシ」ペースで進む。隙があればゲージを溜め、旋風舞からの攻めと中空からの空中ダッシュには昇りJ中PとAG・GCを使い分け「笹塚」のターンにさせない。チャンスにはレイレイに有効なダッシュ弱Pで起点を作り、「笹塚」は防戦一方。これと言ったミスもなく「ナカニシ」が圧倒しコンプリートで勝利した。
  • 第2試合:「パンピーナ/Q-Bee」vs「KEN/ガロン」
九州最強「パンピーナ」vs関東ガロン代表「KEN」の試合。試合序盤、垂直ジャンプの牽制でペースを握るのは「KEN」。単発ダメージだが着実に体力を削っていく。このまま数十秒経ち長い試合になるか?と思われたがここで「KEN」が勝負を仕掛ける。対空の屈強Pをわざと出させ、空中ガード後にESビーストで反撃というものだったが…タイミングが合わなかったか地上ガードになってしまう。「KEN」ここで動揺したか、対する「パンピーナ」は冷静に相手を見ていた。「KEN」が前に出るタイミングで着実な対空と空中ガードからの切り替えしを見せ、自分のペースに持ち込む。「KEN」もESビーストをひっかけ、コマンド投げで取り返していくがまとまったダメージが取れない。「パンピーナ」のするどい刺し込みが立て続けに刺さり、ジャンプ防止の立中Pで終了。「パンピーナ」が静かにベスト8に進む。
  • 第3試合:「えご/レイレイ」vs「さかもと/Q-Bee」
開幕から攻めていく「えご」。初手取りの空中投げでペースを握ったかじわじわと画面端に追い詰め天雷破を当てていく。「さかもと」も2択チャンスでダメージは取れているもののターンを継続出来ない。ずらしチェーンでラウンドを先取し天雷破を絡めてラインを上げていく「えご」。対する「さかもと」も甘い旋風舞にESC→Rをヒットさせラウンドを取り戻す。ここで「さかもと」が流れを掴んだように見えたが、「えご」がES返響器で逆に流れを掴む。最後は飛び掛かりにJ中Pが刺さり屈弱Kからの天雷破でKO。
  • 第4試合:「始末屋/ジェダ」vs「TKO/サスカッチ」
セーガをばら撒きサスカッチの接近を阻みつつダッシュ中Pで起点を作りに行く「始末屋」、弾幕を掻い潜り択をかけに行きたい「TKO」という試合。最初に自分のターンを作ったのは「始末屋」。定石通りにセーガを置き「TKO」を寄せ付けない。「TKO」も無理をせずカウンターのESタワーを当てていくが単発で攻めが終わってしまう。その後も前に出たい所にセーガが絶妙に壁となり、終始「始末屋」ペースで試合が進み裏落ちからのチェーンで「始末屋」が勝利。これでジェダ2人がベスト8進出となった。
  • 第5試合:「大内ジェダ/ジェダ」vs「コショー/バレッタ」
始末屋」と並び最強ジェダと称される「大内ジェダ」と現役最強と名高い「コショー」の対戦。前日の前夜祭では接戦の末「コショー」が勝利したため、本戦の結果に注目が集まった。珍しく開幕から攻めていったのは「コショー」。昇り中段を絡めた攻めで一気に倒す作戦だったようだが、「大内ジェダ」もAG後のダッシュ強Kでカウンターに出る。その後、端攻めをキープする「大内ジェダ」だが「コショー」のディフェンスが上手くダメージは奪えない。ラウンドを先取したのは「コショー」だったが、「大内ジェダ」も中段をヒットさせ取り戻す。空中ガードからの反撃と昇り中段でダメージを稼ぐ「コショー」、そのダメージをESネロ・ファティカやジャンプ防止の立中Pで取り戻す「大内ジェダ」。試合終盤、「コショー」がピンポイントで仕掛けてきたダッシュからのESコマンド投げとJ中Pからのコンボがヒット!「大内ジェダ」万事休すかと思われたが何とか逃げ出すことに成功!しかし、残り時間が少なくこのまま終わりかと誰もが思った。しかし何度目かの「大内ジェダ」の端攻め、これまで悉く2段ジャンプでかわされてきたESセーガ後の攻防、「大内ジェダ」がこれを読みきり空中投げを決める!そして前方起き上がりを選択した「コショー」に重ね屈弱Kがヒットし「大内ジェダ」が劇的な逆転勝利を決め、歓声に包まれた。
  • 第6試合:「くま/サスカッチ」vs「メガネ/デミトリ」
3人目の東北勢「くま」と相手となるのは関東勢の「メガネ」。デミトリ戦には定評のある「くま」だが、メガネとの対戦経験は果たして…。開幕から攻めに出る「くま」に対し「メガネ」はいつも通りの対応型のスタイルを取る。常に画面端を背負うのは「メガネ」だがダメージは取らせない対応が光る。屈弱Pからのプレジャーが刺さり「メガネ」がペースを握ったか起き攻めを通し先取。ここが勝負所と見たか「メガネ」が投げを通し続ける。流れを断ち切りたい「くま」も守らずダッシュで近づくが、そこにデモンを置く「メガネ」。2度目のプレジャーがヒットし、ずうずうしく画面四割ほど歩き「メガネ」の投げシケの立強PでKO。ダークホース「メガネ」がベスト8進出。
  • 第7試合:「マダム/モリガン」vs「俺こん/フェリシア」
関西勢同士の2人の対戦。ほとんどの行動に見てから対応出来る中距離をキープする「俺こん」に対し、シャドウブレイドを当てて起き攻めに行きたい「マダム」の図式。シャドウブレイドを警戒しつつ攻める「俺こん」が1本先取。「マダム」はどこかで起点が欲しいが「俺こん」の中段からのコンボが2回ヒットし体力差が約1本となり、最後はロングダッシュからのK投げで「俺こん」が勝利した。
  • 第8試合:「DD/サスカッチ」vs「青汁ザベル/ザベル」
ベスト16最後の試合。 下馬評では「DD」有利の試合だったが…まずは中距離戦。サスカッチが対応しづらい斜めからの空中ダッシュを使い試合を作ろうとする「青汁ザベル」に対し、「DD」はESタワーをヒットさせ起き攻めのチャンスを得る。ここから一気にダメージを取り1本先取かと思われたが痛恨の屈弱K重ねミス!「青汁ザベル」は白ゲージを回復させ、ショートダッシュに対するカウンターの低空攻撃を合わせ吹き飛びからの最大コンボで逆襲。流れが傾いたか、同じ状況でイレッパしてしまった「DD」に低空が刺さり「青汁ザベル」先取。すぐさま取り返したい「DD」だが、空中に逃げる「青汁ザベル」を捕まえられず逆に体力差がつく一方。なんとか1本取り返すものの時すでに遅し、空中ガードを屈弱Pで落とされ着地に不能が決まり「DD」散る。

ベスト8

ベスト8からは2試合先取制となる。この時点で関東五強と呼ばれる「コショー/バレッタ」「Kaji/リリス」「サカイ/ザベル」「ナス/サスカッチ」「DD/サスカッチ」は全員敗退。さらにこの時点でサスカッチが1人も居ないという、大会前には予想も付かない結果となったが残った面子は誰もが精鋭揃い。興奮の中にざわめきも混じる会場の中、大歓声と共に試合は再開された。
  • 第1試合:「ナカニシ/ビシャモン」vs「パンピーナ/Q-Bee」
最大のデスブロックを制し、倒してきた相手の意思を背負った「ナカニシ」と九州最強を背負った「パンピーナ」。お互い、2004セイヴァー闘劇後にプレイしてきた新時代のプレイヤー同士の対戦でベスト8は開幕した。
▼ 1戦目
割り切った立ち回りを取る「ナカニシ」、立中Pの被弾は多いが単発ダメージでやりすごし奪われたダメージは下段居合いで取り返す。その後も守りに入らず攻め続け、「パンピーナ」の攻めは下段居合いのカウンターとESGCで捌いていく。流れをそのままに1戦目を制し「ナカニシ」が咆哮を上げた。
▼ 2戦目
このまま連取したい「ナカニシ」は投げを多様する作戦を取るが、このまま終わる「パンピーナ」ではなかった。1戦目で「ナカニシ」の癖を読んだのか、「ナカニシ」を逃がさない攻めを展開し先取。攻勢に出たい「ナカニシ」のダッシュに対しバックジャンプからの低空を合わせ「パンピーナ」が2戦目を制した。
▼ 3戦目
開幕優勢の「ナカニシ」だったが「パンピーナ」は投げへの割り込みでターンを上手く切り変える。その後「パンピーナ」は「ナカニシ」戦で初めて見せる浮遊を使ったずらしからのコンボでラウンド先取!しかし「ナカニシ」もこのままでは終われないと気迫の攻めで体力差を詰める。終盤、距離を取った「パンピーナ」が空中QJを放つが、「ナカニシ」これを読んでいたのか空中ES絡め魂を合わせ、咎首で終了…と誰もが思ったが、痛恨のコマンドミス!最後の攻防「ナカニシ」は低空読みのJ中Pを選択したが、「パンピーナ」は裏の選択肢のQJを撃ちKO!ベスト4の椅子に最初に座ったのは「パンピーナ」となった。
  • 第2試合:「始末屋/ジェダ」vs「えご/レイレイ」
試合前日、「ナカニシ」邸で「Kaji」とともに3人で健闘を誓い合った「始末屋」と、この日関東の強豪を次々と倒し絶好調の「えご」の試合。両者、散っていった他プレイヤーの想いを背負って試合すると語った。こちらは稼動初期からのプレイヤー同士の対戦となる。
▼ 1戦目
普段は距離を取り、相手の出方を伺いつつ試合を構築していく両者だが「えご」が取った作戦は攻め。「始末屋」の攻めは空中ガードと返響器で断ち切り「えご」がどんどん前に出る。最後まで攻め続けた「えご」が投げからの空中ダッシュずらしJ中K>昇りJ強Kの中段でフィニッシュ。「えご」最高の形で1戦目を先取。
▼ 2戦目
2戦目も「えご」が猛攻をかける。なんとか切り返したい「始末屋」だがジェダの技の判定の弱さを突かれ防戦一方。ラウンド先取後の端攻めでも相手を逃がさず、 チェーン天雷破で締める。「えご」が仕上がりを見せる動きでベスト4進出。
  • 第3試合:「大内/ジェダ」vs「メガネ/デミトリ」
試合前に「始末屋も負けてジェダは俺しかいない。 代わりに俺がジェダを上に持っていく」と語る「大内」に対し、「ここまで来たら頑張りたい」と語る「メガネ」。攻めに定評のある「大内」と守りの「メガネ」。両極端の2人の試合は何を見せるのか。
▼ 1戦目
序盤から画面端を背負い、守り続ける「メガネ」を「大内」は中々捕まえられず「メガネ」がラウンド先取。2ラウンド目、「メガネ」の隙を付いた「大内」の高速中段が入りラウンドを取り返していく。試合後半「大内」が頭上にセーガを置いて飛びを抑制し着地にフィナーレ・ロッソを決める!「始末屋」連携とも呼ばれる連携をここで「大内」が決めた。流れを変えうる一撃だったが、「メガネ」が即座にデモンで流れを断ち切り、その後も的確なカウンターを決めた「メガネ」の勝利。
▼ 2戦目
1戦目で「メガネ」の癖を読んだのか「大内」が一気に「メガネ」の体力を奪い先取。波に乗る「大内」は空中カオス読みのフィナーレ・ロッソを見せていくがこれが悉く不発。その間に「メガネ」が投げと打撃の2択を通しほぼ無傷で取り返し、体力を逆転させた「メガネ」に対し、「大内」も攻めるが鉄壁の「メガネ」。最後はダッシュネガティブストーレンで「メガネ」が試合を制した。
  • 第4試合:「俺こん/フェリシア」vs「青汁/ザベル」
唯一の関西勢となった「俺こん」と今大会最大のダークホースとなった初参加の「青汁」。「俺こん」意地を見せられるか。
▼ 1戦目
開幕から中段で攻め立てる「青汁」だったが「俺こん」はしっかりとガード。斜め上から来る「青汁」に空対空を合わせダッシュ強Kからの通常投げ連携でまずは「俺こん」。「青汁」も低空のキレが凄まじくすかさず取り返していったが、「俺こん」は一貫して空対空からの投げを狙っていく。これがハマリ「俺こん」がそこからほぼ無傷で1戦目を取った。
▼ 2戦目
上から来る「青汁」、カウンターから攻める「俺こん」。ダッシュからの投げに「青汁」が対応出来ないと踏んだ「俺こん」は体力を奪っていく。「俺こん」がそのまま攻め続け「青汁」を撃破した。

準決勝

ベスト8から続いて2試合先取制で展開される準決勝。この中からDCC5の上位入賞者が選出される。
  • 第1試合:「えご/レイレイ」vs「パンピーナ/Q-Bee」
関東勢の大声援を背に受け「さかもと」から「絶対に勝て!」と激を受け椅子に座る「えご」。対する「パンピーナ」は九州勢の声援を受け、静かに椅子に座った。
▼ 1戦目
先の試合に続きまたしても前に出る「えご」。ガンガン前に出る「えご」に「パンピーナ」は対応出来ず7秒パーフェクトで先取!絶対に後ろに下がらないという意思が見える動きで「えご」が「パンピーナ」を圧殺し1戦目を制した。
▼ 2戦目
この試合は完全に「パンピーナ」の試合。勢いに乗せるとまずいと感じてか今度は「パンピーナ」の猛攻に次ぐ猛攻。「えご」に何もさせず20秒で瞬殺。これぞ「パンピーナ」。一瞬で会場の「えご」ムードを黙らせた。
▼ 3戦目
3戦目も「パンピーナ」ペースで試合が進む。取る選択肢が全て正解と言える嗅覚で10秒立たずに1本先取し、先ほどの試合の光景を誰もが思い浮かべたが「えご」は冷静だった。終わりか?と思う場面で立中Pに対する迷いの無い屈強Pを刺し込み、すんでの所で逃げる。逆に天雷破と旋風舞により徐々に「パンピーナ」を追い詰め、 最後は空中に逃げた「パンピーナ」に旋風舞がヒットし「えご」が逆転勝利!「えご」コールが巻き起こり、決勝進出を決めたのは「えご」のレイレイ。
  • 第2試合:「メガネ/デミトリ」vs「俺こん/フェリシア」
誰も予想しなかったであろう「メガネ」の活躍だが、その実力は本物だった。対する「俺こん」は「メガネ」を倒し決勝進出なるか。
▼ 1戦目
長期化するか思われた試合だが、先に前に出たのはなんと「メガネ」。積極的に攻める「メガネ」に対し戸惑いが見える「俺こん」 に「メガネ」が空かしESデモンをヒットさせ先取。その後も「メガネ」の攻撃が通り続け、ピンチの「俺こん」だったがギリギリで中段を通した事で流れが変わり、1戦目は「俺こん」の逆転勝利。
▼ 2戦目
1戦目で「メガネ」の癖を掴んだのか「俺こん」が終始優勢となる。端に追い詰めプレッシャーをかけることに集中し飛んだ所を対空、そして中下の択を通していく。「メガネ」に試合をさせず一気に決勝進出。「俺こん」の試合巧者振りが光る安定した試合運びだった。

3位決定戦

3位決定戦は1戦勝負。恐らく対戦経験は無いだろうと思われる2人。互いのキャラ対策を貫き、入賞するのは…
  • 3位決定戦:「パンピーナ/Q-Bee」vs「メガネ/デミトリ」
パンピーナ」がデミトリのジャンプの間合い外をキープし有利に試合を進めていく。攻めながらも上も見る立ち回りで「メガネ」を追い詰めていく。そのまま先取したのは「パンピーナ」だったが「メガネ」も投げを連発し追いすがる。だが「パンピーナ」の迷いの無い攻めとQJの壁に体力を奪われ「パンピーナ」が「メガネ」を倒し、DCC5の3位は「パンピーナ」に決定した。

決勝

決勝は今大会唯一の3試合先取制となる。
  • 決勝戦:「えご/レイレイ」vs「俺こん/フェリシア」
レイレイで優勝する事を目標にずっとセイヴァーをやり続けてきた「えご」。最高の舞台で栄冠を手に出来るか。試合前のコメントでは「レイレイ使いの念願、想いを背負って戦う」と語った。対する「俺こん」は「一昨年のDCCは決勝で涙を飲んだ。ずっと関東に持っていかれているDCC優勝のベルトを関西に持ち帰りたい。 そしてフェリシアで優勝したい」と語る。「えご」の周りには関東勢が、「俺こん」の周りには関西勢、そして地方勢が集まり、大歓声の中決勝が始まった。
▼ 1戦目
1戦目から激しい試合となった。両者攻めを通していたがまずラウンドを奪ったのは「俺こん」。対する「えご」も意地を見せ、対空からの天雷破からコマンド投げを決めていく。そのまま2度、3度コマンド投げを決め体力逆転!次のラウンドもとにかく投げに行く「えご」だったが、被弾しつつも連続でダメージは負わない「俺こん」。最後は空対空からの下段を刺し込みまずは「俺こん」が試合を制す。
▼ 2戦目
様子見から始まった2戦目。上から攻める「俺こん」に対し「えご」が冷静に対空を合わせていく。弱技からの天雷も決まり「えご」の対応が冴え先取。このまま行きたい「えご」だったが「俺こん」の割り込みが冴え、そうはさせない。冷静に端に追い詰めてからの空対空ですかさず「俺こん」が取り返す!そのまま空対空からの攻めを展開する「俺こん」が2戦目も手中におさめDCC5優勝に王手をかける。
▼ 3戦目
後がない「えご」に開幕から攻め続ける「俺こん」と的確に対空を合わせる「えご」。「俺こん」のDF暴発にもきっちり対処しラウンドを取り、そのまま流れを掴もうと天雷破を放つ。しかし「俺こん」はこれをガード、確定反撃をすかさず決め空対空を決めラウンドを戻す!「えご」も負けじと対空からのES返響器、そして空かし下段をヒットさせる。2人の意地が交差する中、「えご」が執念の割り込みからダウンを奪い、弱技を刻みKO!「えご」が建て直しの1勝を手にする。
▼ 4戦目
ファーストヒットを取ったのは「えご」だったが、ここまでで「えご」に通る攻めを理解したのか「俺こん」が攻撃を通し続ける!一気に1本半の体力を奪われ、端を背負った「えご」は絶対絶命。関東勢の悲痛な声が聞こえる中、「えご」が天雷をヒットさせチャンスを掴む!堪らず「俺こん」がジャンプで逃げる所に対空を合わせるが…無常にもこれが不発。最後の起き上がりの攻防、「俺こん」が取った選択肢はESコマンド投げ。これが通り、この瞬間「俺こん」の優勝が決まった。「俺こん」コールの中、嬉し泣きする「俺こん」と観客達の姿があった。こうしてDCC5は初の関西勢の栄冠とフェリシアの優勝で幕を閉じた。

大会総評

闘劇2004セイヴァー部門から6年振りとなる全国規模のシングル大会。大会前から誰が優勝するか、全くわからない状態ではあったが、蓋を開けてみれば誰もが予想出来ない結果となったと言える。優勝候補と呼ばれるプレイヤー達が次々と敗退し波乱含みの大会であったとも言えるだろう。しかし、盛り上がりは歴代DCC最高だったのではないだろうか。最大のデスブロックとなったAブロックに始まり、予選ブロック・決勝トーナメントで散った強豪達。その強豪達を倒し、上に上がっていったダークホース的プレイヤー。今年は特に1試合1試合にドラマが垣間見れたように思う。シングル戦という自分が負けたら終了、という状況にプレイヤー・観客達は今までのチーム戦とは異なる感情や想いを持って臨んでいた。多くのプレイヤーから強い想いを感じ、だからこそ感情を揺さぶられる試合も多く、涙した人も大勢いたのだろう。
遂に関西に栄冠が移り、関東一強とは言えない状況になりつつある。長い間続いた古参の台頭も去年の「DD/サスカッチ」の優勝に続き、今年の「俺こん/フェリシア」の優勝、「パンピーナ/Q-Bee」の3位入賞と闘劇後に始めたプレイヤーの活躍が顕著になり、まさに新時代を向かえている現在。DCC後の新規セイヴァープレイヤーやセイヴァー設置店も増加傾向にあり、嬉しい限りである。今後、新たなプレイヤーの台頭にも期待したい。
次回DCCの日にまた盛り上がりましょう!お疲れさまでした!
text by D (2010.04.05)
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