

本日は実況にスポットを当てるということで、DCCハンター部門で毎年実況を担当して頂いてる「アールさん」にお越し頂きました。
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- 「本日はお忙しい中、お時間頂きありがとうございます」
- アール
- 「いえいえ、実況にスポットてのも珍しい企画だねw 」
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- 「そうですね。他ではあまりない企画だと思うので、今日は思う存分語って頂ければと思います。では早速なんですが、実況の初体験てのはいつぐらいになるんでしょうか?」
- アール
- 「ハーフのZERO3ランバトだから19歳くらいかな」
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- 「初めての印象とか覚えてます?」
- アール
- 「うーん、なんだろな。上手くできるとは思ってなかったけど、自分の中でイメージはあったから普通の人がやるよりは困らなかったと思う」
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- 「その当時の実況といえばセイヴァーでの「ヌキ」とかだと思うんですが、参考にした実況とかあります?」
- アール
- 「「ヌキ」のセイヴァー実況はたぶん聞いたことなくて、俺のイメージは完全に「浜レイさん」(※1)だね。「浜レイさん」のイメージに自分のテイストをのっける感じでイメージがあったよ」
(※1/浜レイ)…セイヴァー全盛期は全1レイレイと名高かった横浜のレイレイ使い。変幻自在な旋風舞でギャラリーを沸かせた
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- 「具体的にどんな感じなんでしょうか?」
- アール
- 「「浜レイ」実況は基本的に新規を立てる実況で、身内に辛目だったんだよね」
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- 「身内ネタは避けるみたいな?」
- アール
- 「それが新規の立場では凄くありがたかったし、面白かった。身内ネタもやるんだけど、視点が新規にカナリ近いというか、明らかに意識してやってる感じだった。だから、わからないなりに楽しめたんだよね。それは凄く思ったなー」
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- 「そこで実況初体験して、その後はどんな感じだったんでしょうか?」
- アール
- 「ランバトで1回やってからはできるときは結構やってたと思うよ。後はカプエス2ランバト(※2)でもやってた。あれもけっこう長くやったんじゃないかな」
(※2/カプエス2ランバト)…西日暮里VERSUS店長のモリカワ氏主催で、通称 新宿カニスポで行われていた
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- 「そういった経験を踏まえて闘劇の実況になるわけですね。やはり闘劇みたいな大きな大会の実況やると、結構反響ありました?」
- アール
- 「そうだねー、絡みの薄い人なんかからも「良かった」とか言われたり、全然交流の無いゲームの人達が自分の事知ってたり、思いのほか反響はあったよ。今でもmixiでたまに「アールさんの実況が好きでした」ってマイミク申請とかくるからねw」
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- 「それは凄いですね!そんな「アールさん」の実況経験で印象に残る試合とかはあるんですか?」
- アール
- 「基本的に実況って主役ではないでしょ。だから「実況がうまくいったぜ!」と言うよりはその試合が良い試合すぎて「そこに立ち会うことができて良かったなぁ」って思ったのは、闘劇カプエス2の「中卒DQN」(マゴ、金デヴ、サワダ) vs 「Final」(大貫、井上、ときど)(※3)かな」
(※3/中卒DQN vs Final)…闘劇2004準決勝。事実上の決勝戦と呼び声高い歴史的な名勝負が繰り広げられた
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- 「「新世代」vs「全国覇者&EVOチャンプ×2」ですね」
- アール
- 「マゴ×ときどでマゴが勝って、マゴ×井上で井上、井上×金デヴで金デヴ、金デヴ×ヌキでヌキ、ヌキ×サワダでサワダ、どれも超接戦でヤバイ試合しかなかった。「露骨前キャン強キャラ」vs「N、K、N」だったからね、カプエスの歴史がぶつかった感じがした」
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- 「カプエスの歴史ですか」
- アール
- 「実況者としても、凄いメンツの組み合わせで、その全ての情報を歴史から完全に把握していて、多少のイジリもできる、という完全な立場だたったからね。あんなのはもうないと思う」
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- 「やはりそのプレイヤーを知っている、背景が分かっているというのは大きいですよね」
- アール
- 「大会前にプレイヤーとちょっと話して話を聞くんだ。それが凄く大事だと俺は思ってる。当然、ある程度本音を聞ける関係にあることが大前提なんだけど、そのときは「井上」が「やつらにはまだ早い」って言ってて、「金デヴ」は「中堅でこそ最も力を発揮できる」という話が聞けた。それって、試合中に煽りながら混ぜると凄く面白いと思うんだよね。俺が観客なら、そういう部分を聞きながら試合を見たい。ワザの名前とかどうでもいいと思ってるからw」
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- 「確かに、画面見てればわかる実況はいらないと自分も思いますね」
- アール
- 「そのためには実況する人はプレイヤー視点でゲーム内の情報を読み取れた方がいいと思うし、人間関係もしっかりできる人が良いんじゃないかな。ただ、それはあくまでも俺の主観。万人を満足させることができる人なんていないと思うんだ。だから他のスタイルの実況者を批判するつもりはないよ。それぞれの人に味わいがあって、聞く人の好みも千差万別だから。いろんなスタイルがあって選べる時代がくると面白いかもね」
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- 「他に印象的な試合ありますか?」
- アール
- 「第1回闘劇カプエス2の個人戦決勝かな。これは完全にネタ仕込んだって意味だけどw」
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- 「「ウメハラ」vs「ときど」戦ですね」
- アール
- 「半年くらい前にギルティの全国があって、応援のためにウメTシャツを作ったんですよ」
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- 「ありましたねw」
- アール
- 「闘劇実況やりながら、俺はあのTシャツを闘劇Tシャツの下に着てたんですよ。んで「ウメ」が優勝したら、混乱に乗じてウメTになろうと思ってたんだよね。永久に声がかからなくなってもいいから、そんくらいはやってやろうと思ってたw」
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- 「やり過ぎですよw」
- アール
- 「基本的に実況に対して執着無いんでw したっけ「ときど」に負けてんだもんよー。昔はキチガイでしたね、ほんと」
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- 「では、そろそろDCCの話を。恐らくDCCで初となるあんまやってないゲームの実況だと思うんですが、最初頼まれて驚きとかありました?」
- アール
- 「運営に近い立場にいたので、困ったら頼まれるだろうと思ってたから驚きはなかったかな。けど、俺の持つ実況の良さは出にくいとは思ったよ」
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- 「そうですね 先程の事がハンターでは大分制限されてますしね」
- アール
- 「そうだね。そういう意味では行って対戦できるときはやって、そのプレイヤーがどんなタイプの人かとか誰が誰に勝ってるかとかは良く見てるよ。結局当日に情勢聞いて、って感じが多いけどね」
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- 「そういった制限されてるなかでハンター実況で意識してるところとかあります?」
- アール
- 「そうだなぁ。ハンターの世界ってぶっちゃけ狭いじゃん。DVDになったとしても見るのはハンターをある程度知ってる人だろうなと思う。だから闘劇みたいに他の畑の人のための解説みたいな部分は省いて、ある程度の大前提をもって喋ってると思う。けど、みんなが知っていたとしても「この人はいま1番やる気がある」とか、「ルーキーだ」みたいな情報は積極的に言うようにしてるよ。言われた本人は嬉しいだろうし、知らない人がみても「へー」って思うじゃん」
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- 「DCC実況で印象に残る試合あります?」
- アール
- 「DCCだと「柏木」の負ける試合は印象的かな。それは知り合いだからってわけじゃなくて、「柏木」は試合の前から自分の野望を口にするし、運営でありながら勝つ気満々でそれを隠さないじゃん。たぶんその場にいる人みんなわかってると思うんだ。だから「柏木」が負ける瞬間ってのはみんな注目するし、いろいろ思うことがあると思うんだよね」
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- 「なるほど」
- アール
- 「ほかで制限がある分、そういう瞬間は大切にしてるよ。大会において自分を出す人ってのは重要だと思うよ」
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- 「DCC自体の印象とかってありますか?」
- アール
- 「なんつーか古いゲームだし、あったかいよね、空気が。みんな大会自体に感謝しているというか、遠方から来てくれる人もこれまで沢山いたわけじゃないですか。それは印象的だよ。だから1人ひとりが試合の瞬間は主役になれるように意識はしてるかな。俺は基本的に「名前+キャラ」で実況してるんだ。それは意識してやってる。あとで見たときにね、自分の名前が1回でも多く呼ばれていたほうが嬉しいと思うんだよね。凄く細かいことだけど「ビシャモンの勝利!」って言うよりも「柏木ビシャモンの勝利!」って言われたほうがよくない?」
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- 「深いですねぇ。細やかな心遣いが垣間見えますよ。直近では「TOPANGAチャリティマッチ」(※4)でも実況されてましたね」
(※4/TOPANGAチャリティマッチ)…静岡で開催された東日本大震災への募金を主とした大会。多くのプレイヤーが集まった
- アール
- 「これまでと違ってLIVE配信ありの大会だったから、配信視聴者を意識して言葉を選んで喋ってみた。良い意味でクセを無くすというか…、闘劇カプエスやDCCのノリとは少し違う盛り上げ方になったね。実況・解説で分かれていたし、実況としてはなるべく分かりやすくプレイヤーの心理や画面で起きてることの意味を伝えるようにしてみたんだよね。あとイジり要素をかなり排除した」
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- 「なぜでしょうか」
- アール
- 「プレイヤーイジりは個人的には好きだけど、チャリティーってのもあったし、「楽しい」よりも「感謝」を優先したほうが良いという判断。そういう細かい部分の修正って自己満足だろうと思ってたけど、後日、あの実況の海外での評価が高いらしいって話を聞いて、凄く嬉しかった。正解なんてないんだけど、自分の試行錯誤が肯定されたような気がしたからね。配信や海外での視聴ってのは今後も意識せざるを得ない部分だから、なるべくその大会のニーズに合った実況をしたいと考えるようになったよ。その経験を今後のDCCでも活かせればと思うよ」
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- 「最後に 実況のこんな部分に注意して聞いて欲しいとかありますか?」
- アール
- 「自分の実況に関してはないかな。好きに聞いてもらって、楽しければ笑って、つまらなかったらこっそり反省点を教えてくださいって感じですよ」
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- 「なるほど!いやぁ、今日は良い話が聞けました! 本当にありがとうございました!」
text by K (2011.07.04)