

今回の形式はDCCでは2度目となる早稲田式2on2。全体的なレベルアップにより、組み合わせ次第では誰が勝ってもおかしくない状況のため、トーナメント決定のクジ引きでは長考する場面が数多く見られた。

0回戦からのスタートとなった【疾風迅雷】は順調にブロックを勝ち上がっていく。一方、【NEXT】「大内/ジェダ」は【24】前回準優勝“スーパースター”「えご/レイレイ」を破り、さらに前回大会で敗北を喫した「メガネ/デミトリ」にリベンジを果たすも、関東の成長株【海坊主】「こめまる/ザベル」に止められる。その「こめまる」とブロック決勝の「コショー/バレッタ」との新旧関東勢同士の一戦は死闘となるが、最後の詰めでガード不能のJ弱Kをミス(後に「まだやり込みが足りませんでした」と本人談)、「コショー」に軍配が上がり、【疾風迅雷】がまず一番乗り。

注目の【塩神(仮)】は「ホソカワ/サスカッチ」が【レジェンド伝説】「提督/ジェダ」にいきなり黒星を付けられ、暗雲が立ち込めるものの、相方「アズワン/デミトリ」が気合を見せ、ブロック決勝へ駒を進める。対するのは、「笹塚」にフラれた者同士がチーム結成した【しる】。やり込み勢である「ホソカワ」が現在はスパ4プレイヤーである「青汁ザベル/ザベル」に勝利確定のコンボミスから逆転負けをしてしまい、前回の「DD」戦を彷彿とさせる展開に。しかし、ここでも「アズワン」が踏ん張り、さらに「ナス/サスカッチ」を2タテ!ベスト6へ進んだ。

歴代最狂ヒールチーム【破壊神】が早めにクジ決めしたことで、多くのチームがCブロックを敬遠するなか、迷わずあえて指名したのは、関西のヒールチーム【不能警察【わんわん24時】】だった。先鋒戦「笹塚/Q-bee」と「CAA/ザベル」は、「笹塚」が代名詞のGCでチャンスメイクしていくが、画面端でコンボをミス。「CAA」はワンチャンスで前ジャンプからの“生不能”を決めて一気に逆転勝利。続く大将戦「サカイ/ザベル」と「たかはし/ガロン」は、空中やられの着地にガード不能を重ねて「サカイ」が優勢に進めるが、「たかはし」のカウンター狙いESビースト全弾ヒットからの、狙いすました斜めESビーストが連続ヒット!《神殺し》を達成し、そのままの勢いでCブロック代表となった。

いぶし銀のベテラン職人同士が結成した【地球一修】は関東新規勢コンビ【ヒサシぶりのグラタン】と2回戦で激突。“世界遺産”「地球/アナカリス」と急成長めざましい「ヒサシ/レイレイ」の一戦は、一瞬のスキに気絶暗器を当てると、画面端で一気呵成、天雷破ラッシュであっという間に体力奪い去り「ヒサシ」に軍配。若さ溢れるいきいきプレイに息切れしてしまったか。ブロック決勝はこちらは関西のコンビ【もうゴールしてもいいよね】との新規勢対決。前回大会で実力を十分に発揮できなかった「ねぎとろ/サスカッチ」だが、今大会はついに覚醒!「ヒサシ」との決定戦ではキャラ差をキッチリ押し付けて勝利。勝ち名乗りを上げた。

東西古参同士の潰し合いとなった【inferno 2nd-mix】vs【運営勢】は「さかもと/Q-bee」が老練な立ち回りで「オボロ/ビクトル」「だら/デミトリ」を2タテ。「老害だろ!」と煽られていた(笑)。一方、両者ともに予選大会優勝と最高のコンディションで望んだ【しまかじ☆コネクト】は順調に勝ち星を上げて、ブロック決勝へ。「始末屋/ジェダ」vs「T2ya/ザベル」は「T2ya」がこの1年ほとんどプレイしていないため、やはり動きに精彩を欠き、「始末屋」が勝利。続く、「Kaji/リリス」vs「さかもと」は投げとめくりを主軸に先に体力1本を先取した「Kaji」が2本目はそのまま画面端でルミナスコンボを叩き込み、たくさんの声援を背にブロック代表を勝ち取った。

ハイライトはなんといっても【酒気帯びカブトガニ】と【黄金世代】との一戦。先鋒戦「灰色/オルバス」vs「DD/サスカッチ」は「DD」が起き攻めを連続で通して、1本目をあと少しまで追い詰めるが、「灰色」がうまく逃げて白ゲージを回復。これでスペシャルゲージを余計に稼げた「灰色」は逆に要所で泡連係を狙っていく。「DD」はその度にDFを発動して対抗するがうまく噛み合わない。そして展開の悪さに焦ったか、ゲージが無くなったことに気付かず、ついに泡にハマってしまい憤死。これで重圧がかかったか、前回優勝者「俺こん/フェリシア」も「おらQ/Q-bee」の緩急のついた変速プレイに翻弄され、連覇の夢は絶たれた。金星を上げた【酒気帯びカブトガニ】は決勝で【妙な期待はするな】も破り、ブロック代表となった。

決勝リーグとなる総当りの3つ巴戦への切符をかけた高レベルな試合が繰り広げられた。
▼ 先鋒戦:「ナカニシ/ビシャモン」vs「ホソカワ/サスカッチ」
序盤いきなり「ホソカワ」が画面端へ追い込み、ラッシュをかける。しかし「ナカニシ」が体を入れ替え、不能ループをゲージありったけ決めて逆転。その後は「ナカニシ」が試合をリードし続けるも、終盤ついに接近を許してしまう。コンボを連続で食らい、さらに画面端へ追い詰められ通常投げの自動2択セットプレイで、絶体絶命!だが、起死回生のESGCで切り返しに成功し、「ナカニシ」が劇的勝利。
▼ 大将戦:「コショー/バレッタ」vs「アズワン/デミトリ」
逃げるバレッタをデミトリが追う教科書通りの展開。要所で「コショー」が「アズワン」の飛び込みを見切り、ダッシュでくぐって、着地に打撃を重ねて着実にダメージを奪っていく。「アズワン」も空中チェーンでの引きずり降ろしや通常投げの自動2択で一時は追いつくも、渾身のESデモンクレイドルはガードされてしまう。大事な場面での2択に読み勝った「コショー」が勝利を堅実に手中に収めた。
- 第2試合:【もうゴールしてもいいよね】vs【不能警察【わんわん24時】】
▼ 先鋒戦:「ねぎとろ/サスカッチ」vs「CAA/ザベル」
関西勢同士の潰し合いとなった一戦は、実戦値最強のサスカッチと理論値ザベルの対決でスタート。「CAA」が虫ドリルからの下段チェーンでダウンを奪うと、起き上がり方向を読みきってガード不能を連続で仕掛けていく。コンボミスに「ねぎとろ」は一時助けられるも、まとまったダメージを取り返すことができない。ロングダッシュを空中ガードからの反撃>低空ダッシュガード不能というお決まり連係、最後は立弱Pでショートダッシュを落としてからのガード不能で「CAA」が「ねぎとろ」に仕事をさせずにKOした。
▼ 大将戦:「バス犬/ガロン」vs「たかはし/ガロン」
師弟(?)対決となった同キャラ戦。お互い牽制多めで攻めあぐねる展開だが、「バス犬」が先に仕掛けたESビーストに「たかはし」はADGからのESクライムで反撃するなどして、徐々に差が開いていく。「たかはし」はさらに画面端で投げからのずらしロングダッシュ攻撃で大ダメージを奪う。「バス犬」もESビーストで一矢報いるも、「たかはし」のESビーストにガードをこじ開けられて力尽きた。
- 第3試合:【しまかじ☆コネクト】vs【酒気帯びカブトガニ】
▼ 先鋒戦:「始末屋/ジェダ」vs「灰色/オルバス」
通常なら空中を逃げまわるジェダをなかなか捕まえにくいオルバスだが、この日この時の「灰色」は何かが覚醒していたに違いない。空中チェーンで引きずり降ろしからの立ち弱Pや強Kで地上に釘付けにすると、攻勢を維持し続けて無傷で1本先取。「始末屋」もダークフォース発動から弱Pを当ててなんとかパーフェクト負けを阻止するも、「灰色」の猛攻は止まらず、そのまま圧勝!会場がどよめいた。
▼ 大将戦:「Kaji/リリス」vs「おらQ/Q-Bee」
リリス不利の組み合わせだが、独自のQ-Bee対策を構築している「Kaji」の腕の見せ所となった。めくりも絡めたジャンプ攻撃の空爆で固めて、稼いだゲージを惜しみなく高性能のルミナスに使っていく。こうなると、攻撃力に劣るQ-Beeは早さで勝つしかないが、「おらQ」は固めから抜け出すことができない。強気のシャイニングブレイドやルミナスの隙に反撃していくが、体力差は歴然。「おらQ」の代名詞となりつつあるダークフォースで1本取り返すが、「Kaji」のパワー作戦に敗れた。
▼ 代表戦:「Kaji/リリス」vs「灰色/オルバス」
ノっている者同士、どちらが勝ってもおかしくない代表戦。先手を打ったのは「Kaji」。引きずり降ろしからの投げでダメージを取っていく。対する「灰色」は地上ダッシュで接近を狙うが、「Kaji」は垂直ジャンプでそれをさせない。となると今度は「灰色」がジャンプ攻撃で仕掛けて追いすがるが、泡連係の展開に持ち込めない。終盤は「Kaji」のダッシュ中攻撃ヒット確認ルミナスが冴え渡り、「Kaji」が集中力を切らさず、大事な一戦をもぎ取った。

3チーム総当りの決勝リーグは2連勝したチームが勝ち抜け「優勝」。1勝1敗で3者が並んだ場合は決着が着くまでのサドンデスへと突入する。
- 第1試合:【疾風迅雷】vs【不能警察【わんわん24時】】
▼ 先鋒戦:「ナカニシ/ビシャモン」vs「CAA/ザベル」
立ち回りではジリ貧となる組み合わせなだけに序盤から怒涛の攻めを展開する「ナカニシ」。これが見事に通り、ほぼ無傷で1本を先取。以前には高まりの余り、咎首晒しのミスが目立つこともあったが、きっちり決めていく。「CAA」も虫ドリルからの中下段2択で1本を取り返すが、ADG漏れの打撃を狩る「絡め魂>辻疾風>追い打ち」でジエンド!とならず最後でミスしてしまうが、ジャンプ中Pでフォロー。「ナカニシ」が勝利。
▼ 大将戦:「コショー/バレッタ」vs「たかはし/ガロン」
「コショー」は上段ミサイルの牽制に加え、巧みに空中へ逃げていく。さらに「たかはし」の引きずり降ろしに対して発生の早いジャンプ攻撃で対抗し、ペースを握らせない。「たかはし」もショートダッシュ攻撃やジャンプしかかりを狙った早めの空中チェーンなどで突破口を探すが、単発で終わってしまう。大量のゲージはあるものの、仕掛けるポイントを見出せず、「コショー」が万全の立ち回りで勝利を得た。
- 第2試合:【しまかじ☆コネクト】vs【不能警察【わんわん24時】】
▼ 先鋒戦:「始末屋/ジェダ」vs「CAA/ザベル」
「始末屋」は低空ダッシュに対して打点の高い下弱P暴れで返そうとするが、「CAA」はさらに高い位置で空中ダッシュでスカし確定を差し込んでいく。逃げる「始末屋」にデスボルをブッ込み、押せ押せの展開。続いてスカし下段チェーンを決めて1本。「始末屋」も意地のスカし下段を決め返し1本取り返すが、最後は無常のガード不能からのイービルで投了。「CAA」がキャラ性能を存分に発揮して勝利した。
▼ 大将戦:「Kaji/リリス」vs「たかはし/ガロン」
「Kaji」は例によって空爆をメインにガンガン仕掛けていく。「たかはし」もしゃがみ中Kや垂直ジャンプ攻撃で牽制して対抗するが、そこを狙いすましたADGやシャイニングブレイドでペースを握らせない「Kaji」。甘い高めの空中チェーンを空中ガード後にルミナスで反撃して、まず1本を「Kaji」が先取。「たかはし」も負けじとK投げからの起き攻めで逆転を狙うものの、強気のシャイニングブレイドやルミナスを逆に食らってしまう。残り体力が少ない「たかはし」はESビーストで最後の反抗に出るが、これを冷静に捌き「Kaji」が勝利。
▼ 代表戦:「Kaji/リリス」vs「CAA/ザベル」
ガードが固く、さらに投げを狙ってくる「Kaji」に対して攻守にコマンド投げを使ってダメージを奪う作戦に出た「CAA」、これが咬み合って体力大幅リードで1本を先取。しかし「Kaji」は絶妙な間合いからのハイジャンプで対空の下強Pをスカし反撃、さらに投げとスカし下段ですぐさま取り返す。そしてこれまでも勝利を呼び込んできたダッシュ攻撃からのヒット確認ルミナスでついに追いつく。「CAA」も冷静にリバサヘルズゲートで逃げるが、またも対空下強Pがスカり、最後はスカし下段からのルミナスで爆殺!「Kaji」が逆転勝ち。
▼ 先鋒戦:「始末屋/ジェダ」vs「ナカニシ/ビシャモン」
優勝決定戦となった第3試合。積極的に前へ出る「ナカニシ」はダッシュ&ジャンプ中攻撃で「始末屋」を追いかけ続ける。端で絡め魂をヒットさせるとそのまま不能ループをキレイに完走、1本先取。その後一進一退の展開になり、空中戦に競り勝った「始末屋」がダッシュ強Kからコンボを決めて取り返すが、残り体力はすでに半分を切っていた。起死回生のダークフォースを発動し、初段を決めるものの痛恨の操作ミス。「ナカニシ」が王手をかけた。
▼ 大将戦:「Kaji/リリス」vs「コショー/バレッタ」
ついに実現したDCC決勝での「Kaji」vs「コショー」の黄金カード。これまで前のめりのプレイで勝ち上がってきた「Kaji」もさすがに様子見多め、お互い慎重な立ち回りで時間が過ぎていく。その中で「コショー」はジャンプ強Kからのガード不能、「Kaji」はめくりからのルミナスコンボで体力を削り合う。終盤、若干リードしていた「Kaji」が詰めにいくが、空中戦で負けて着地にESシャイニングブレイドをパなすも「コショー」がこれを冷静にガード!これで勝負ありかと思われたが、なんと確定反撃をミスってしまう緊急事態が発生!「Kaji」が九死に一生を得た。
▼ 代表戦:「Kaji/リリス」vs「ナカニシ/ビシャモン」
前回大会で死闘を繰り広げた2人が再び合間見えた舞台はDCC6の優勝決定戦だった。「Kaji」は再度ガン攻めモードで空爆を狙う。「ナカニシ」は上段居合い斬り、空対空、くぐりで対抗していく。バチバチの殴り合いの中、ヒット確認ルミナスと通常投げの自動2択という得意連係で「Kaji」が着実に体力差を付けていく。しかし「ナカニシ」も負けじと下中P>下段居合い斬り、上段居合い斬り>咎首晒しで1本取り返し、シャイニングブレイドへの反撃でついに追い付く。ここで「Kaji」が流れを変えるべくソウルフラッシュでの牽制モードに切り替え、さらには気合いの入った昇り強Kがヒット!とどめは空中ガードへの立強Pで、悲願の【しまかじ】コンビでの優勝を果たした。



前夜祭においても大活躍し、見事本年度2冠を達成した【しまかじ☆コネクト】の2人。とくに「Kaji」のMVPに異論はないでしょう。弱キャラでもやり込みでここまでできる!という格ゲーの醍醐味が存分に味わえた大会であったと思います。前回大会はエモーショナルな展開が多かっただけに、今回の盛り上がりに一抹の不安を抱えていたのですが、いざ蓋を開けてみればすべて杞憂でした。これまでの【しまかじ】のストーリーに、未曾有の大震災。優勝直後の2人の抱擁とコメントには熱くなるものを感じざるを得ませんでした。
参加者は残念ながら3ケタを切ってしまいましたが、新規勢の初参加もちらほら見られ、また全体的なレベルアップによって「誰が勝つのかわからない」、レゲータイトルが陥りがちな閉塞感がないのは運営としてもワクワクしますし、次へのモチベーションにもなります。また次回大会でお会いしましょう!
text by S (2010.12.18)